2009年11月29日日曜日

隊員全員帰国

11月27日(金)、無事に山田、山本、矢崎、近藤、石丸の5隊員が
CA161便で帰国しました。
飛行機は20:10の予定が20:45に遅れて到着しました。
平井先生、高田さん、居谷さん、山本奥様、矢崎お母様、甲南山岳会の武田会
長、塩崎様、山形が握手と熱い抱擁で出迎え、遠征の成功と無事帰国を喜び合
いました。
また、関西テレビとサンテレビが撮影・取材に来ていました。
隊員は皆元気ですが、さすがに長旅の疲れが出ており、飛行機が遅れたことも
あって車に分乗して早々に家路につきました。

帰国メンバー5名

関西テレビ取材その1

関西テレビ取材その2

サンテレビ取材

待合い1左は矢崎隊員お母様、右は武田会長

待合い2右から山本隊員奥様と塩崎様





11月22日の平井先生と井上隊長の帰国写真

遅くなりましたが、11月22日の平井先生と井上隊長の帰国の時の写真を
掲載します。
当日、高田さん、居谷さん、井上さんの息子さんご夫婦、山形先生が関空で出迎えました。







2009年11月22日日曜日

中国地質大学学長との会見

11/20 平井先生と中国地質大学の張学長との会見が実施されました。
中国地質大学の登山を学校の特長とする方針などが語られ、両校の今後の
交流の発展を願うとの合意が得られました。





武漢にて


11/18 武漢空港に到着すると大学関係者多数が横断幕や花束で歓迎してくれまし
た。


11/19 16:00-17:15 大学の講堂で100名強の参加者で報告会が開催されました。


登頂者表彰の様子です。





2009年11月17日火曜日

帰国の日程

フライトスケジュールが以下の通り決まりました。
井上隊長は11/22、その他の隊員は11/27に帰国します。

井上隊長
11/18 CA4404 Y ラサ~成都 11:10-12:55
11/18 CA4587 Y 成都~武漢 18:40-20:25
11/22 CA1334 Y 武漢~北京 10:45-12:40
11/22 CA161 Y 北京~関空 16:05-20:10

山田・山本・矢崎・近藤・石丸隊員
11/18 CA4404 Y ラサ~成都 11:10-12:55
11/18 CA4587 Y 成都~武漢 18:40-20:25
11/24 CA1342 Y 武漢~北京 8:05-10:00
11/27 CA161 Y 北京~関空 16:05-20:10

以上です。

2009年11月11日水曜日

KG-2通信 No.19 下山完了

本日11/11 18:00前に、全員下山した旨、
拉古に着いた井上隊長と山田副隊長から電話あり。

今後は携帯が通じるので、いつでも双方から連絡可能。
日本人はけがなど一切なく全員元気、
中国人が1人捻挫しましたが、古傷が再発したとのこと。

今回の合同登山の祝賀会の件、20日の午前中に中国地質大学で式典、
午後にパーティーをするとのこと。
----------------

ご協力、ご心配いただいた皆様、登山活動は本日をもって終了です。
どうもありがとうございました。




2009年11月8日日曜日

KG-2通信 No.18

11/5~7の動きを投稿します。

-------------------------------------------------------------
11月5日(木)14時30分、井上隊長からの衛星電話

13時20分に中国隊のデチンとダンターの二人がKG-2の初登頂に成功!

中国隊は5名でC2を出発しましたが3名がリタイアし、デチンとダン
ターが登頂。その後、午後から急に天気が悪化している。

日本隊は4名がC3を建設中。日本隊は明日の登頂を目指す。

登頂までのルートはかなりシビア。後半はワンアットで登行。

中国隊も明日第2登を目指す。
------------------------------------------------------------
11月6日(金)13時、井上隊長からの衛星電話

本日は天候が悪いため待機とする。
明日(7日)を頂上アタックのラストチャンスとし、明日天候が悪
ければ断念する。
夕べは雪だったが、今朝から徐々に回復しつつあるので明日に期待
する。明日は、日本隊とともに、C2から中国隊も5名が頂上をアタ
ックする。この中には、既に登頂したデチンとダンターを含み先導
役となる。

-------------------------------------------------------------
11月7日(土) 16時50分、井上隊長からの衛星電話

本日、現地時間15時36分(日本時間16時36分)、矢崎隊員と近藤隊
員がKG-2に登頂!

一行はC3を午前8時に出発。朝は天気が良かったが、午後から曇り。
6,440 mまでは順調。その後ルートが難しくなり、天気も思わしく
ない中、先ほど頂上直下の雪庇を突破し、登頂に成功。現在、下降
を始めたところ。約3時間でC3に到着する予定。サポート隊の山
本・石丸隊員はC3で待機中。

中国隊5名は朝4時半にC2を出発したが、1人が膝を痛めたために全
員がC2に戻り、さらにC1からABCに負傷者を降ろしている。デチン
とダンターは、万一のときの日本隊のサポートのためにC2に待機中。

山田副隊長からは以下の話があった。「全員が持てる力を精一杯に
発揮した。1人が欠けても登頂できなかった。隊長も10日間、連日
荷上げで頑張った。自分も精一杯やった。山本隊員は上部で皆を指
揮してくれた。石丸隊員も精一杯やった。中国隊とも助け合って登
頂できた。」

頂上アタックはこれで終了し、明日から撤収を開始。
今後の予定は、追ってまた連絡するとのこと。


KG-2 頂上にて矢崎

Camp1にてKG-2をバックに 近藤
阿扎富士と呼びたいKG-2(6805m)





2009年11月7日土曜日

KG-2通信 No.17 登頂成功!!!

本日(7日)16時50分に井上隊長から電話がありました。

本日、現地時間15時36分(日本時間)16時36分、矢崎隊員と近藤隊員がKG-2に
登頂しました!!!!!
おめでとうございます。

一行はC3を午前8時に出発しました。朝は天気が良かったですが、午後から曇
りとなりました。6,440 mまでは順調でしたが、その後、難しいルートで頂上
直下の雪庇を先ほど突破し、登頂しました。登頂時は天候が悪く、現在、下降
を始めています。約3時間でC3に到着すると思われます。サポート隊の山本隊
員、石丸隊員はC3で待機しています。

中国隊5名は朝4時半にC2を出発しましたが、1人が膝を痛めたために全員が
C2に戻り、さらにC1からABCに負傷者を降ろしています。デチンとダンター
は、万一のときの日本隊のサポートのためにC2に残ってくれています。

その後、山田副隊長と話しました。
「全員が持てる力を精一杯に発揮した。1人が欠けても登頂できなかった。隊
長も10日間、連日荷上げで頑張った。自分も精一杯やった。山本隊員は上部で
皆を指揮してくれた。石丸隊員も精一杯やった。中国隊とも助け合って登頂で
きた。」とのことです。

頂上アタックはこれで終了し、明日から撤収を開始します。
今後の予定は、追ってまた連絡するとのことです。

2009年11月4日水曜日

KG-2通信 No.16

11月4日、17時10分井上隊長から山形研究室に電話がありました。

本日(4日)、2日間の悪天候が明けて、朝から天気良好。
山本、矢崎、近藤、石丸の4名がC2に上がりました。
明日、C3を5,900-6,000 m付近に建設し、明後日に頂上アタックの予定。
ACは建設しません。

一方、中国隊も本日4名がC2へ向かいました。
中国隊は明日、C2から直接頂上をアタックする予定です。
これと入れ替わって、日本隊が明後日にアタックすることになります。

小生から、日中同時登頂ができないのか確認しましたが、中国隊の事情でこの
ように決定したとのことです。
中国隊は高所順化ができているとのことです。
また、井上隊長と山田隊員はアタ氷河を詰めてルオニー峰への登路を偵察しま
したがアタ氷河側は絶望的とのことです。

----------------------------------------------------------------

予定より早く、アタック体制に入りました。
成功を祈っております。

KG-2通信 No.15

11月2日(月)16時50分、山形研究室に井上隊長から衛星電話がありました。

悪天候が迫っている中で、デチン、ダンター、袁、宋の中国隊4人がC2から
C3に向けて主稜線を前進中。
日本隊は山本、矢崎、近藤、石丸の4人がC2へ荷上げ。天候の悪化により途中
で荷物をデポしてC1に下降。
井上、山田はABCからC1往復。
C1からC2はハードだったが、C2からC3はフィックスも少なくずっとやさしいと
のことです。

香山さんからの天気予報がぴったり当たっている。
いよいよファイナルステージに入るが、これから天候が悪くなることが予想される。
また、一部の隊員がオーバーワーク気味なので、天候と体調を見ながら進めていく。

KG-2通信 No.14

報告が前後しますが、BC建設時の報告が
井上隊長よりメールで届きました。
---------------

BC建設 Depoに上げ開始
10月18日
6:30 起床 拉古の天気は良い。朝食を済ませて旅行用品をデポし隊荷を民家の玄
関に集めていると続々とヤクが集まってきた。9:00中国隊の若手二人に積み込み
の監督は任せて年寄り組みから出発。
ヤクは23頭の結構なキャラバンとなった。周囲の山々を眺めながらのヤクの放
牧地を歩くのはまるで桃源郷を行くがごとくの楽しいアプロ-チであった。
11;15  コ-ギン奥のゴルジュ帯入り口に到着。ここから高巻が始まるが左
岸に渡らなければならない。橋はないので渡渉となった。膝下までだが氷河の融
水はたまらなく冷たい。山田と牛が滑って水浴び。
12:30  曲尺(Chutsu)の放牧地着。ゴルジュの高巻が終わると広々と
した牧草地に着いた。Shanaに掛かった雲から霰が舞いだした。アタカンラ
の氷河も見えている。ヤクはここで昼食大休止。我々は選考してヒョ-ナ平から
BCへと先を急いだ。BCへの峠の登りでヒョ-ナ湖に虹が掛かって我々を歓迎
してくれた。


夜明けの聖山 ABCにて

Ata氷河の朝




2009年11月1日日曜日

KG-2通信 No.13

井上隊長からのメールを投稿します。
------------------------------

本日やっと通信できるようになりました。バッテリ-が心配ですの
で簡単にまず報告します。

10/29--11/1今までの朝雪で明ける天候から一変して穏やかな晴れ
又は曇りで明ける日々が続きました。おかげで上部展開がスム-ス
に進んでおります。

1. 1. 10/31 山本 矢崎とテ゜チン等中国4人がInsel Bergの右
(2003年のル-トの一つ北の氷河のアイスフォ-ルを直登してI
nselの頭に出る)からFix約300mを張って5650mのC-2予定地に到
達。2003年の氷河の状態から全体に阿扎氷河(AtaGlacier)は
荒れています。雪も極めて少ない状態です。
2. C-1は4890mに設置しました。C-2へは750m強の標高差とセラック
スなどの難ル-トとなりましたが後の展開が容易になりそう
です。
3. 11/1 高度順化の進んでいる中国隊の4人が現在C-2入り目指
して登行中です。ABCには井上と山田が残ってシルバ-荷上隊と
して頑張っています。

今後の予定

11/2 C-1の4人(山本 矢崎 近藤 石丸)はC-2に荷上、井上 山
田 は ABCからC-1にC-3の食料を荷上します。11/4 にはC-3が主稜
線に設置できるのではないかと考えています。但し、天候と隊員の
健康状態によります。